FORESTRY WORK
林業という仕事
林業という仕事 林業という仕事

日本の国土面積の約70%は森林です。
適切に管理された森林は災害を防ぐ重要な役割も果たしています。
単に木を伐採するだけではなく、苗木を植え育て、森を守りながら育成した樹木を収穫するまでが林業です。

Forestry work

  • 苗木づくり
  • 地拵え(じごしらえ)
  • 植林(植栽)
  • 下刈り(下草刈り)
  • つる刈り(つる切り)・除伐
  • 枝打ち
  • 間伐
  • 搬出・運搬
point1苗木づくり

日本では山に種を蒔いて育てるのではなく、苗場(苗畑)で1~3年程度育て、苗木になってから植栽(植え付け)をして育てていきます。

point2地拵え(じごしらえ)

苗木を山に植え付けする前に、苗木の生育環境を良くするため雑草や灌木などを取り除く地拵えという整地作業を行います。
地拵えは大変な作業ですが、木を育てる過程で最初に行う重要な作業です。

point3植林(植栽)

植林の時期はあまり暑くない春や秋に作業を行うことが多いです。
苗木は山の斜面に手作業で1本ずつ植えていきます。
苗木はある程度の間隔で密集させたほうが生存競争が起こり早く生育するといわれています。

苗木づくり地拵え(じごしらえ)
point4下刈り(下草刈り)

畑作業でも雑草を刈るように、林業でも苗木の成長を妨げる植物を除去します。
これを下刈りや下草刈りと言います。
木が他の草木よりも高く成長する5~10年程度の間は、毎年、夏の時期に行います。
特にスギやヒノキの苗木と他の草木は光と水の奪い合いをします。
下刈りを行わないと、せっかく植えた苗木も雑草の影に隠れてしまったり、地中の水を十分に取り込むことができず、枯れてしまうこともあります。

雑草やササが茂りやすい場所では年2回行うこともあります。

point5つる刈り(つる切り)・除伐

苗木が雑草よりも大きく成長し、下草刈りの必要がなくなっても、クズ、フジ、ツタなどのツルが幹に巻き付いたり、植栽木に覆い被さるため、それを取り除く必要があります。この作業を『つる刈り』と言います。

また植栽木の成長をする灌木などを伐る作業も行います。
この作業を『除伐』と言います。
除伐では曲がってしまったり、途中で折れてしまったりした植栽木など、成長が見込めない、収穫が見込めない植栽木を伐る作業も行います。

point6枝打ち

植栽してから10~15年ほどたつと苗木は4~8m程度まで成長します。その頃になると枝もついてきます。
枝が木と重なり合った状態を放置すると林の中が暗くなったり、枯れた枝から害虫が侵入しやすくなります。

そこで枝を付け根から切る『枝打ち』という作業をおこないます。
枝打ちをする時期は成長が止まる秋~冬にかけて行われます。
枝打ちをした箇所は樹木が成長すると覆われていき、やがて枝の跡もわからなくなります。
枝打ちをすることで収穫の際に筋の少ない優良な木材になります。

植林(植栽)下刈り(下草刈り)
point7間伐

植栽から保育作業を行って順調に育った植栽木は20~30年たつと林の中で混みあってきます。
混みあったまま放置しておくと木々はもやしのようにひょろひょろになり、病害虫にも弱くなってしまいます。
そこで『間伐』という間引き作業をおこないます。
残された木が健全に育つように木の本数を減らし森林環境を良くします。

間伐を行うことで地面に日光が入り、草木やそれを食料とする昆虫類、それを餌とする鳥類が生息し生態系の多様性が向上します。
植栽木も地中に根をしっかりと張り巡らすことができ、台風や大雪、土砂災害などに強い森林になります。

point8主伐

スギの場合は植栽から50年前後で柱や板の材料になるだけの太さまで育ちます。
地域によってはより太く商品の品質が高い木材に仕上げるため100年前後まで待つ場合もあります。
最終的に行われる伐採を『主伐』といいます。主伐後は次の植栽の準備を行います。

つる刈り(つる切り)・除伐枝打ち
point9玉切り

伐採された木は利用しやすい長さに切られ丸太になります。これを玉切りといいます。

point10搬出・運搬

伐採した丸太はケーブルなどでつるして山から林道まで運び出されます。
ウインチで引っ張ることもあります。
近年では高性能林業機械を使うケースも増えてきました。
そして積み下ろし機などで集められトラックに積み込まれ、原木市場や貯木場へ運ばれます。

原木市場や貯木場に運ばれた木材は競りによって製材業者に買われます。
また直接製材工場に搬入される場合もあります。

間伐搬出・運搬